来週、東京でパフォーマンスを発表します。
関東では久しぶりの作品発表。ご来場お待ちしております。以下、WINDS CAFE主宰の川村さんからの案内メールです。
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1997年1月にスタートした WINDS CAFE も、2014年には、ついに18周年目を迎えることになりました。これも、ご来場いただいた皆様、そして企画してくださった方々のおかげです。吉祥寺・三軒茶屋・下北沢・西荻窪・等々力・四谷を経て、現在は西荻窪へと会場を変更しておりますが、主旨に変更はございません。今年も素敵な企画をたくさんご用意してお待ちしておりますので、どうぞお誘い合わせの上、お運びください。
● WINDS CAFE 211 in 西荻窪 ●
【音の食卓 / SOUND TABLE】
橋本知久(時間芸術家)、安田奈央+高山葉子《-器の音楽-project 》
2014年7月13日(日) 午後3時開場
TORIA Gallery トリアギャラリー 東京都杉並区西荻北5-8-5
入場無料(投げ銭方式) 差し入れ大歓迎!(特にお酒や食べ物)
※出入り自由ですが、できるだけ開演時刻に遅れないようご来場ください。
15:00 開場
15:15 開演
17:00 パーティー+オークション
▼プログラム
#1「生のもの」Le Cru
作・演出:橋本知久
出演:橋本知久、安田奈央、高山葉子
#2「火を通したもの」Le Cuit
作・演出:安田奈央+高山葉子《-器の音楽-project 》
出演:安田奈央、高山葉子、橋本知久
#3 対話の時間 Dialogue
▼川村からひとこと
橋本知久君に初めて会ったのは、昨年3月の WINDS CAFE 195【メロディカ・サミット2013】の出演者としてでした。鍵盤ハーモニカを自在に操るその姿と、アンコールで踊ったその姿にピンと来るものを感じ、企画を依頼しましたところ、紆余曲折を経て今回の企画となりました。
実際、何がどうなるのかまったくわかりませんが(笑)、2回に渡ってはるばる愛知県から WINDS CAFE の本番を調査(笑)しに来てくださった安田奈央さん曰く「音楽の演奏です」とのこと。それも即興ではなく、きちんと作曲(振り付け?)されたもの、らしいです。
ある時、ある場所で、あることが起きる。それを「覗き見る」のが舞台芸術鑑賞というもののスタイルであるなら、橋本君が望んでいるのは「覗き見る」のでない仕方で鑑賞してもらいたいということではないかと勝手に想像しています。
さて、どういうことが起きるのか。ご一緒に確かめてみましょうよ。
▼橋本知久君からの手紙
こんにちは。時間芸術家の橋本知久です。
昨年、野村誠さんからのお誘いで WINDS CAFE 195【メロディカ・サミット2013】に出演したご縁で、川村さんから今回の企画を任せていただきました。
あの時もアンコールで少しだけ踊ったんですが、今回は公演自体を音楽以外の要素も盛り込んだ企画にしたいと思い、美術作家の安田奈央さんと、作曲家の高山葉子さんによるユニット《-器の音楽-project 》に声をかけてみました。
彼女たちも僕も普段から複合的な表現に関心を持って活動をしています。今回は、演奏会ともダンス公演とも一味違う、音や動きを用いた2つの新作パフォーマンスをお届けします。
「音の食卓」は、1つのテーブルを囲んで、2組のアーティストがつくるパフォーマンス。僕の鍵盤ハーモニカや安田+高山による白い器たちが奏でる音が親密なギャラリー空間にどう響くのか。そして3人がつくる視覚的な要素にもどうぞご注目ください。
見て、聞いて、味わう、「音の食卓」を皆さんと楽しく過ごせれば幸いです。最後はみんなで乾杯を!
▼プロフィール
●橋本知久(はしもと・ともひさ):作曲・振付・演出を統合する「時間芸術家」という肩書を掲げて活動を展開。音楽、舞台、映像、展示、イベントプロデュースなどその作品・活動形態は多岐に渡る。
あいちトリエンナーレ2013ではフェスティバルFUKUSHIMA!で「イシノオト」を発表。現代舞踊協会中部支部主催『空間飛行』で音楽担当。中川運河キャナルアート『キャナル・マルクト・フェスタ』(2013)にプロデュースで参与。愛知県美術館「シャガール展」連携事業『語りと音で誘うシャガール』(2014)に出演。
作品は日本、オランダをはじめ、アメリカやヨーロッパ各地で上演、演奏、放送されている。愛知県立芸術大学を卒業後、2007年より渡欧。オランダで作曲とダンスを学びハーグ王立音楽院を修了。2012年に帰国後、アトリエ・ラーノを設立。2014年からは相模大野と名古屋で鍵盤ハーモニカの教室を開始。2011-2014年愛知県立芸術大学で非常勤講師として「パフォーマンス」や「ソルフェージュ」を指導。東京コンタクトインプロフェス2014ではダンサー向けの音楽ワークショップを担当。
http://www.ne.jp/asahi/tomo9/art/
◆《-器の音楽-project 》:作曲家・高山葉子と磁器作家・安田奈央による、ユニットプロジェクト。<器>を音と視覚の中心に据え、それを取り巻く環境や<器>の持つ文化的意味までを時間軸に構成し、身体を通して表現の場に実現する作品作りを行う。オリジナルの白磁器による深く精神に届く響きと洗練されたパフォーマンスは、多方面からの好評を得ている。
2011年《器の音楽》初演:長久手市文化の家森のホール(愛知県長久手市)※同作品再演:MEGIHOUCE(香川県女木島)/瀬戸内国際芸術祭関連公演
2012年《Black Lines》(全5回)初演:名古屋市美術館(名古屋市中区)※ドローイング作家・文谷有佳里とのコラボレーション
2012年《Atlantic-uno-》初演:アートラボあいち(名古屋市中区)
2014年《THE GARDEN of my mind》初演:長久手市文化の家森のホール(愛知県長久手市)
●安田奈央(やすだ・なお):愛知県名古屋市に生まれ、幼少期を三重県員弁郡の自然の中で過ごす。6歳の頃に父が脳溢血に倒れ、治療のため母の生家のある名古屋市内へ移住する。父は一命を取り留めたものの左半身不随の障害者となり、その後の作家の思想・関心に大きな影響を与えた。
2006年愛知県立旭丘高等学校美術科卒業後、池田万寿夫のクレイワークに感銘を受け、陶という素材を用いた表現に興味を持つ。愛知県立芸術大学・陶磁専攻に入学。2010年に同大学を修了し、2012年に愛知県立芸術大学大学院陶磁領域を修了。
現在は名古屋市内にて作陶、形の創出のみならず、パフォーマンスやインスタレーション作品等、素材と時間を用いた様々な表現を模索し制作を続けている。
●高山葉子(たかやま・ようこ):作曲家。日常の瞬間に存在する視覚性と聴覚性の欠片を敏感に捉え、これらを時間軸に配置し、パフォーマーの身体を通して音楽の舞台上に実現する試みを続けている。
愛知県立芸術大学音楽学部音楽学科作曲専攻作曲コース卒業・同大学院修了後、2004年よりアルゴリズミックコンポジション・パフォーマンスグループ「時間旅行楽団」を結成、2005年の山口情報芸術センター(YCAM)『時間旅行展』への参加を皮切りに、全国各地の美術館、アートスペース等で公演を行う。2006年、時間旅行楽団として、第1回AACサウンドパフォーマンス道場にて奨励賞受賞。
2009年からは愛知県立芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程(作曲領域)に在籍し、“音楽における身体性”をテーマに精力的に創作・研究活動を行っている。2011年より開始した《-器の音楽-project 》では、磁器作家・安田奈央と共に多数の舞台作品を制作。公演を重ねる毎に“器と身体と音”の関係に新たな側面を加えている。現代音楽舞台研究会代表、日本音楽学会正会員。現在、名古屋芸術大学及び甲陽音楽学院非常勤講師。
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▼以下は「WINDS CAFE でお会いしましょう http://homepage2.nifty.com/tatsutoshi_kawamura/Up.html 」もしくは「WINDS CAFE 公式サイトhttp://www.st.rim.or.jp/~mal/Cafe/ (←まもなく更新されます)」でご確認ください。
会場地図
オークションについて
予告編
過去の企画
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WINDS CAFE とは、1997年1月から、川村龍俊が、音楽を中心に美術演劇映画などさまざまなジャンルの方々に企画していただきながら続けている、イベント+パーティーです。
いわゆる「オフ会」ではありません。
基本的に入場料は無料、出入り自由で、パーティーでの飲食は参加者のみなさまからの差し入れを期待しております。
ご来場にあたって予約は必要ありません。
WINDS CAFE のコンセプトは、「好きなことやものを楽しんでいる人と一緒にいるのはなんて楽しいことだろう」です。出演を依頼するときには、このコンセプトを共有していただけることが条件になっています。
第1回から第120回までは現代陶芸家の板橋廣美氏の私邸である東京吉祥寺の空中庭園 WINDS GALLERY を、第121回から第135回までは建築家藤村貞夫氏の私邸である東京三軒茶屋の住宅街の隠れ家レンタルスペースSFを、第136・137回は現代美術コレクターの増井常吉氏の私邸である住宅街の秘密基地 MACA GALLERY を会場として行ってきましたが、2008年6月の第138回以降は、内容によって最適な場所を選んで開催します。
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それでは2014年7月13日(日)に西荻窪でお目にかかりましょう。
川村龍俊(かわむら・たつとし)