2016-01-31

弘前大学で集中講義をしてきました。

本日は青森の弘前大学で集中講義をしてきました。
音楽と美術、工芸の他、地域社会学、国文学など人文系のいろんな専攻から15人の大学院生たちが聞いてくれました。



依頼されたのは「音楽と言葉の関わり」について。作曲の学生向けなら歌詞とメロディー、音声学とかに展開しそうなお題ですが、そうではありません。「教育実践研究」という授業ということもあり、創作や演奏、鑑賞、教育などの現場で音楽がどう語られ伝えられているのかを現場の感覚で話して欲しいというものでした。
この10年程の自分の活動を紹介。分野、経験が異なる様々な人たち(作り手同士も、観客とも)と作品やパフォーマンスを通して、あるいは教育やワークショップの中で、どういう事を気をつけながら対話してきたのか、言葉が自分の認識をどう助けてくれたのか。そんな事を伝えて来ました。
音楽や身体性をもっと社会にひらいていく。つくる楽しみをもっと伝えていく。自分の感性や言葉を信じて考える人を育てていく。そんな橋渡し役、メディエーターになっていきたいですし、そういう人が社会に増えていって欲しいなと思います。
土曜日なのに学生さんたちは朝からずっと授業で、僕の後にもさらに「工学と言葉」の授業が続くという、なかなかハードな1日だったと思います。お疲れさまでした。「音楽と言葉」という切り口で人前で話す準備をする中で、自分の思考を解体して見直すという得難い機会となりました。哲学カフェで一度お会いしただけでしたが、なんとなくピンときたからと呼んでいただいた今田先生に感謝しております。


授業を終えて八戸に移動。駅に棟方志功。青森出身でしたね。そういえば愛知芸大卒でもある奈良美智さんは弘前市の出身なんだそうです。車窓から見える雪景色を、「こういう自然の中で彼らが育ったんだなぁ」と眺めていました。



2016-01-30

弘前、そんなに寒くなかった

バスでも良いのですが時間もあるので、
歩いて弘前大学に向かう事に。駅から徒歩で20分ちょっと。



駅近くにライブをやるパブが数軒。津軽三味線とか聞きたいなぁ。
高校時代からの友人が筑波大でサークルやってた
なぁ、なんて思い出しました。





お店の誘い文句が方言なんでしょうか。
なんか良い。


さっぱどしはで
はいれじゃ〜

覚悟して来たけど、弘前そんなに寒くなかった!

初青森に来ました!

弘前大学での講義で、青森に来ました!
実は初めまして東北!積雪47センチ。
駅前にリンゴのオブジェ光っとるがね。
授業は「音楽と言葉はどういう関係を持つべきか」という
とても大きなテーマをいただいています。

音楽と美術の大学院生たちと、
記録メディアやノーテーションの変化、
社会の中での音楽の役割の変化や新しい可能性とともに、
創作鑑賞教育の現場でどう言葉(象徴)やイメージ(想像)を
扱って行くといいのか、一緒に考えてきます。
Rマリー・シェーファーと子どものための
サウンドエデュケーションの共著も出されている
今田匡彦先生から今回は声をかけていただき、大変光栄です。
良い時間になると思います。


2016-01-29

中日新聞朝刊「この人」欄でご紹介いただきました!

すでに目撃情報があちこちから飛び込んできましたが・・。
平成28年1月29日付けの中日新聞朝刊に「この人」欄で
取り上げていただきました。ありがとうございます!



鍵盤ハーモニカを軸に、紆余曲折の人生をいろいろ話したら、
スマートにまとめていただきました。
記者さんってすごいなぁ。
この記事を読んでいたら、オランダに行って初めてつくった
ダンス作品「RAIN」発表時に書いた文章を載せたくなりました。
この後結婚して、3.11もあって、父になってと、
自分でもホントに予想してなかったけど、人生って面白いですね。
目の前に面白いものが来た時に、
バッと掴みに行けるのが、僕の人生のプライオリティ。
人生コレ実験ナリ。

*****

『雨』によせて
人生で何が起こるかなんて予想できない
期待したことはまず起こらない 起こるのは大抵想像もしてなかったことだ
自分ではコントロールできないことをいかに引き受けて生きるのか
否定することよりも 肯定する術を探したい
僕はまだ 雨の中を歩いている
RAIN
We cannot predict what will happen in our lives.
The things which we assume will happen, seldom occur.
And that which we least expect, frequently comes to pass.
How can I accept that which I cannot control?
I want to find a way of saying yes to these things, rather than denying them.
I'm still walking in the rain...
8. Feb, 2009 Tomohisa Hashimoto


2016-01-25

不安と向き合い、迷いながらも挑戦をする人たちに見て欲しいダンス公演があります。

今日は振付家の佐藤小夜子さんと3月の公演に向けての音楽制作でした。




自宅に来ていただいて朝から約6時間、
稽古のビデオを見ながら、一緒につくっていきました。
2013年のあいちトリエンナーレ祝祭ウィーク事業
『コンテンポラリー2013 空間飛行』が初演で
今回2年半を経ての再演となります。
30分だった作品を単独公演にするため、
振付も音楽も大幅にリメイクしています。
シーンの意図や受ける印象などをお互いに確認し、
動きと音のバランス、コンセプトをいかにシンプルに
伝えるかなどなど、曲想はもちろん音色やタイミング、
組み合わせなど具体的な音楽も聞いてもらいながら、
思考も感覚もフル回転の創作は刺激的。

様々なインフラの発達でデータや動画でのやり取りも
離れていてもやりやすくなりましたが、
やはり直接会って話すとお互いに伝わるものも変わってきて、
ぐんぐん作業もはかどりました。

生きているって素晴らしい!の心意気で、
かっこわるいけど懸命に模索する人々の姿。
不安と向き合い、迷いながらも挑戦をする人たちに
是非見ていただきたい作品です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
佐藤小夜子 DANCE LABORATORY 2016公演
『そこを右に曲がると… いや左かもしれない』
東文化小劇場 優秀舞台作品
あいちトリエンナーレ2016 パートナーシップ事業

日時:2016年3月12日(土)①14:30開演/②18:30開演
会場:名古屋市東文化小劇場 ホール
https://www.facebook.com/events/406775662855222/
https://www.facebook.com/events/867719029964565/

2016-01-24

西尾編、楽しく終了!



昨日は愛知県西尾市で音を聴くワークショップを行なってきました。小中高校生から50代まで幅広い世代に参加していただきました。
「日常で忘れているような繊細な感度で耳をすます」と案内しているので、対象年齢については小学3年生以上とした事もありましたが、今回は運営スタッフも四人いましたし、なんとかなるさと制限を付けませんでした。1歳児が3人(参加というより同伴ですが)というのは想定外。皆さん温かく迎えていただき感謝です。
床間のある和室で円になって座り、導入ワークの時、BGMを流そうとJBLのBluetoothスピーカーを持って行ったのですが、音が途切れたり再生に使っていた携帯に電話がかかってきたりと、何故か色々あったので、「今日は流さなくていいよ」というメッセージだったのでしょうか。
まち歩きを終えて旧近衛邸に戻ってから和菓子とお抹茶をいただいて西尾の文化も皆さんに教えていただきました。刈谷の市民劇キャストのご家族も来てくださったり、西三河との縁がまた深くなった今回のワークショップでした。
参加者の皆さんはもちろん、運営スタッフや様々な方のお力添えがあって西尾での「やさしい自然の聴き方」が実現できました。ありがとうございます。


『やさしい自然の聴き方《入門編》in 西尾』
日時:2016年1月23日(土)10:00-12:00(9:45から受付)
会場:旧近衛邸〜西尾市歴史公園周辺
http://bit.ly/mlsj06

今後も国内各地で開催していく予定です。
プロジェクトの今後の活動はこちらをチェックして下さいね。
https://www.facebook.com/akousophia/

2016-01-22

歩いて、聴いて、最後はお抹茶も!西尾で『やさしい自然の聴き方』

相模大野の自宅周辺はまだ先日の雪が残っていますが、
今週末からまた寒くなりそうですね。
みなさま、温かくしてお過ごしください。

さて、『やさしい自然の聴き方《入門編》in 西尾』
いよいよ明日開催となりました。
純日本様式の趣ある旧近衛邸からはじまり、
美味しいお抹茶でしめくくられる音の旅に出かけましょう。

___________________________
ワークショップ『やさしい自然の聴き方《入門編》in 西尾』
2016年1月23日(土)午前
___________________________ 
「三河の小京都」として認定されている
お抹茶の名産地、西尾市での開催です。

聴くことに集中すると、
からだの様々な感覚も一緒に鋭くなります。

歩いて、聴いて、最後はお抹茶も飲んで味覚も楽しませる!
新しい年の始まりに、そんな特別な時間を過ごしませんか。

(1)「やさしい自然の聴き方」とは?
音楽家の橋本知久です。
音を聴くことの豊かさに触れるツアー型ワークショップ。
講師が投げかける言葉をヒントに町を歩きながら、
音の風景を楽しみましょう。

忙しい日常の中で普段は忘れているような繊細な感度で
周りの音に耳をすます、
「マインドフル・リスニング」と呼んでいる聴き方です。
あなたの聴き方が変わると、世界は音で満ちていて、
なんだかワクワクしてきますよ。

どんな音がどのタイミングで鳴るのかは
誰にもコントロールできません。
その時、その場所でしか体験できない
一回限りの特別なツアーです。
あるがままを楽しむ時を
皆さんと一緒に過ごしたいと思います。

聴くことを愉しむさまざまなコツを伝えるので、
あなたの中の眠っているアーティストがみるみる目を覚ますでしょう。

難しい音楽理論も、楽器の経験も必要ありません。
学校の音楽の授業が嫌いだったあなたも、
聴くことの豊かさをぜひ味わいに来てください。

これまでに経験したことのない、
あるいはずっと忘れていたような、
からだ全体で聴く体験をしてみませんか。

***
(2)参加者の声
これまでに参加した多くの方からご好評をいただいています。

 子供たちが成人してから、なかなかゆっくりと公園へ行って過ごすようなことをしてこなかった。心と体が自由になれるように、外にいっぱい出てみようと思いました。
60代 女性
***
 音の世界は思ったよりも広がりを持った、楽しい空間なんだなぁと思いました。音には、それぞれの意味があって、感じ方によって、いろんな風に捉えられるのだと思いました。これからはポジティブに音をデザインしていきたいです。中級編もぜひやってください!
40代 女性
***
 音に注目してみるとたくさんの音に囲まれていることを知りました。自分の聞きたい音を選択して聞くこともできると思ったら日常がもっと楽しいものになると思いました。ありがとうございました。
20代 女性
***
 私はこういう体験はしたことがないので初めてだったけど楽しかったです!いろいろな音や風景がたくさん見たり聞いたりできました‼︎今日はありがとうございました!!
10代 女性

***
(3)実際のワークショップの流れ

今回の集合場所は旧近衛邸。
京都にあった近衛家の邸宅で、
書院と茶室からなる数奇屋風の雰囲気ある建物です。

みんなで
円になって座り、
「足の裏で床とのつながりを感じてみましょう」など
ことばをヒントに各自思い思いに
からだを動かしたり、意識を向けてみる内容の
ボディーワークでからだと耳をひらきます。

やわらかい心とからだを準備して、
みんなで外に出かけます。

「視るように聴く、触るように聴く、
味わうように聴く」など、五感になぞらえた
耳をすます課題に取り組み、
聴くことを愉しむコツをお伝えします。

最後は旧近衛邸に戻り、
雰囲気満点のお茶室でお抹茶をいただきます。
からだの中から温めた後は、
ゆっくりと気持ちや感覚の変化と向きあう時間を取り、
お互いの体験や感想を聞く時間を過ごすという
約2時間のコースを予定しています。

***
(4)世話人、野田順子からのメッセージ

橋本さんと下見をご一緒したとき、
「聴き方」一つで
こんなにも自分の昔馴染みの街が
違って感じられるなんて
と驚きの連続!

「いつも」が「特別」になる感覚は、
音だけでなくこれから人生のいろいろなところで
面白い使い方をしていけるんじゃないかと
そんな可能性にもワクワクしています。

大人も子どもも音のプロも素人も、
同じひとりの人間として
その時間と空間を共有できるという素晴らしさが
このワークショップの特徴のひとつ。
特にご家族で一緒に経験してもらえたら、
間違いなくとても素敵な時間になりますよ。

橋本さんとは2015年夏、知立で行われた
伊藤キムさんのワークショップで
初めてご一緒させていただきました。
その軽やかでしなやかでいながら凛とした
橋本さんの空気感に思わず一目惚れ。

そんな橋本さんオリジナルの「自然の聴き方」
ワークショップの存在を知ったとき、
「想像しただけで面白そう!」と私から思わず
ラブコール。それに快くお答えいただいての
初西尾開催となりました。

本当にいいものをこんな田舎の地元にも持ってきたい!
地元の良さを今までにない方法で
たくさんの人と分かち合いたい!

そんなインスピレーションのままに
たくさんの方と一緒に「聴き耳」を立てて
散歩できるように準備しています。
ぜひ私たちと一緒に楽しみましょう!

***
(5)講師プロフィール
名古屋出身の音楽家。2007年より渡欧。オランダで作曲とダンスを学び
ハーグ王立音楽院を修了。二児の父親。
2011年の震災や原発事故、そして父親になったことなどをきっかけに、
一人の生活者として環境や食など暮らし方への関心の高まりから、
「聴く」という音楽の原点とも言える営みを、専門的な教育を受けた
人だけでなく子どもから大人までいろいろな人と確かめ合うような時間を
作れないだろうかと考え、こころとからだを整える「やさしい自然の聴き方」
プロジェクトを始動。国内各地で展開している。
作曲・振付・演出を統合する「時間芸術家」としての創作活動に加え、
最近では鍵盤ハーモニカ奏者TOPAとしてパフォーマンスも行う。
2011-2014年愛知県立芸術大学非常勤講師。
日本音楽即興学会会員、ピティナ指導者会員。
CINESONIKA(カナダ)でグランプリ受賞。


*************************
『やさしい自然の聴き方《入門編》in 西尾』
日時:2016年1月23日(土)10:00-12:00(9:45から受付)
会場:旧近衛邸〜西尾市歴史公園周辺

講師:橋本知久(時間芸術家)
募集人数:20名(先着順、予約優先)
対象:聴くことに関心のある方(音楽経験不問)
参加費:一般3,000、小中学生1,000円(呈茶券込み)
※家族割引(二人目から、小中学生)500円

※雨天決行。(雨の日には雨の日のよい音がします。)
・とても寒くなることが予想されますので、
  防寒対策をしっかりお願いします。

*************************
◎お申込み
こちらからお申し込み下さい。
・定員になり次第、締め切らせていただきます。ご了承ください。

※ご質問なども遠慮なくお問合せください。
事務局連絡先:mindful.ears@gmail.com

◎ランチ交流会
今回は解散後、講師も交えてのランチ交流会を予定しています。
参加ご希望の方はこちらもお申込み時にお知らせ下さい。
(お一人1000円)

***
◎会場アクセス
住所 〒445-0864 愛知県西尾市錦城町231−1

車でご来場の方は西尾市歴史公園の無料駐車場(50台)をお使い下さい。

なお、西尾駅からスタッフが送迎も可能ですので、ご相談下さい。

名鉄西尾駅から徒歩10分
または六万石くるりんバス」右廻りコースで16分、
「歴史公園西」下車、徒歩3分
六万石くるりんバス(1乗車100円):

*** 
◎クレジット
主催:野田よりこ、Akousophia
協力:アトリエ・ラーノ[http://bit.ly/ranofb]、
青柳ひづる[http://hi-izuru.jugem.jp/]、

磯村美沙希、亀田恵子、真都山みどり

2016-01-18

お抹茶の名産地、西尾市へ行きます!

音を聴くことの豊かさに触れるツアー型ワークショップ
「やさしい自然の聴き方」を
昨晩は調布で行ってきました。


申込みがなかなか増えず、直前まで開催が危ぶまれておりましたが(苦笑)、
無事に開催することができました!
届くべき人に情報が届いて、とても良い場が持てたのではないかと思います。
ありがとうございました!

今回、
このプロジェクトでは初めて「入門編」をタイトルから外して、
記憶やイメージの音、思い浮かんでしまった頭のなかの音も聴くという、
少し難易度が高い分、より作曲の感覚に近い
創造力を掻き立てる内容で行ないました。

そこで参加者の方たちと「波長が合う」という話題になりました。

音は波ですが、人の存在も音のようなもので、
なんとなく合わないという人もいたり、
合わさるとどんどん響きあう人もいたりして面白いです。

一人ひとりは受信機のようなもので、
周りの人、環境、自然や宇宙からさまざまな波をキャッチして、
それを自分の発言や感覚、行動にしているのではないでしょうか。


自分の感覚の調律を少し変えることで、
日常が変わってくる。

そんな耳を中心とした身体感覚の遊びを、
いろんな場所・時間・天候で
これからも行っていきたいと思います。

来週は「三河の小京都」として認定されているお抹茶の名産地、
愛知県西尾市で開催することになりました。
詳細は以下のとおりです。
ご都合よろしければ、是非お越しください。


*************************
『やさしい自然の聴き方《入門編》in 西尾』
日時:2016年1月23日(土)10:00-12:00(9:45から受付)
会場:旧近衛邸〜西尾市歴史公園周辺

Facebookイベント特設ページ [http://bit.ly/mlsj06]

講師:橋本知久(時間芸術家)
募集人数:20名(先着順、予約優先)
対象:聴くことに関心のある方(音楽経験不問)
参加費:一般3,000、小中学生1,000円(呈茶券込み)
※家族割引(二人目から、小中学生)500円
※雨天決行。(雨の日には雨の日のよい音がします。)

・とても寒くなることが予想されますので、
防寒対策をしっかりお願いします。

*************************

◎お申込み
こちらの申込みフォームからご連絡下さい。
http://bit.ly/nishio-form

主催:野田よりこ、Akousophia
協力:アトリエ・ラーノ[http://bit.ly/ranofb]、
青柳ひづる[http://hi-izuru.jugem.jp/]、
磯村美沙希、亀田恵子、真都山みどり

2016-01-16

2016年、新年の抱負

【即興、こども、自然の方へ】
2012年1月15日。行く時は1人だったオランダから妻と息子と3人で日本に戻ってきた日。あれから四年が経ちました。今は娘も増えて4人家族に。5年目の始まりに、この数年を振返り、今年の抱負につなげてみます。

帰国した時は仕事も週一回の大学非常勤講師だけで、作曲や演奏の仕事もなければ生徒もゼロという状況でした。音楽や舞台の経験や専門性を活かした活動で収入にできないかと、就職もせずにアトリエ・ラーノをスタート。地域にチラシを配ってまわり、生徒を募集しても体験レッスンの申込みすら入らず頭を抱えました。今から思えば、経営とかマーケティングとかも全くわかっていない思いだけが先行した無謀なやり方でした。

2011年はまだオランダにいて、長男が生まれ、オペラを発表し、震災と原発事故のこともあって、自分の内も外も大きく転換した年。即興、こども、自然との距離。オランダに渡ってから大きくなったこれらのキーワードが、一気につながって確信に変わっていった年でした。日本に戻ってからは時間とお金が切実な問題としてここに重なってきて・・。

この数年間、居住地も仕事も家族も活動にもさまざまな変化があって、収入も不安定で、環境の変化や精神的なストレスもあったのか体調を崩し、2012年には原因不明の体調不良で週の半分近く寝込むなどもありましたが、今はいろいろ見なおし、生き直しているような感じです。
2015年はさまざまな事を整理する年でした。仕事、研究、収入、家族・友人、健康、自己投資。それぞれで自分がどんな未来を手にしたいのか。価値観と優先順位はなんなのか。昨年から家族と離れて愛知でやっていた仕事を辞め、4月から神奈川で再び家族と過ごす決断をしたことで、急速に変化成長する子どもたちとの時間を多く持てたことは本当に幸せでした。トータルの収入は落ちましたが、フリーランスとしての活動は充実し、挑戦もし、沢山の素晴らしい人たちとの出会いもあり、自分の人生の舵取りをするために考え、使える時間と環境を確保できたのは良かったと思っています。
以前からいろいろな活動をやっていて、妻にすら「よく分からない。説明がしづらい。」と言われてますが、「鍵盤ハーモニカ」をメイン楽器に選んだ(TOPAと名乗り活動)ことも、「やさしい自然の聴き方」を始めたことも、「幼児教育」にいま比重を置こうとしていることも、すべて先ほどの3つ【即興、こども、自然の方へ】でつながっています。オランダに渡ったことはある意味宿命だったなと。

この国はどんどん生きづらい方向に進もうとしているけれど、やっぱりこの島の自然とここに暮らす人が僕は好き。名古屋と相模大野を拠点にしつつも、今年は海外ともまたつながりを強くしながら、さらに国内各地にも活動を広げていきたいです。

今年はこれまでの作曲家、時間芸術家、そしてパフォーマーTOPA(トパ)としての創作・研究・演奏・教育活動に加えて、親子のコミュニケーションデザイナーという新機軸も出していきたいと思っています。またこの辺りは徐々に情報発信していきます。

それから「2割前倒しで、一呼吸入れる習慣」を今年の目標にしたいと思います。完璧じゃなくて8割で一旦OKにする。一週間かかるところを5日半でまずは仕上げる。10分を8分目標になどなど。 あいかわらず「健康」は大切な課題。睡眠時間を確保する、水を毎日2L飲む、油物を減らす、添加物をなるべく取らない、からだを動かしバランスを取る、自然治癒力を上げる。これらは継続。
さぁ、まずは最初の3日、3週間、実行に移せるように頑張りますので見ていて下さい。 周りをハラハラさせることも多い未熟者ですが、自分は本当に人との出会いに恵まれていると思います。自分を高めて、少しでも社会に貢献できるようなアウトプットをしていきたいです。皆さんに感謝しています。1月も半ばで今更な感じですが、今年もどうぞよろしくお願いします。

「中日こどもウィークリー」に鍵盤ハーモニカの講師として載りました。

タイミングを逃して一週間も経ってしまいましたが、1月9日発行の「中日こどもウィークリー」で鍵ハモの先生役を務めました〜。黒鍵だけでファンファーレに挑戦という内容です!


橋本知久が鍵盤ハーモニカの講師としてこども新聞に登場しました!中日新聞が毎週土曜日に発行するタブロイド判の子ども向け新聞、「中日こどもウィークリー」(1月9日発行)の「まなぶぅのトントン拍子」で鍵盤ハーモニカの先生として取材を受けました...
Posted by Atelier RANO on Thursday, January 14, 2016

2016-01-13

今週末は調布で冬の夜に耳を澄ます

今週は寒いですね。皆さん風邪などひいていませんか?

かくいう僕は師走の疲れが出たのか、クリスマス頃から咳と痰が止まらず年明けには39.5度に。妻や家族に迷惑をかけながらゆっくりと休んだ寝正月を過ごしました。先週くらいからゆるゆると動き出しました。
余談ですがそんな中で初夢は舞台で演劇していました。(汗びっしょりかいて熱が下がった。)2日目の夢は映画で監督と音楽つくってました。好きですね。
さて今週末は『やさしい自然の聴き方 in 調布〜冬の夜に耳を澄ます』が開催となります。
冬は”ふゆる(増ゆる)”という語源があるそうですが、「たま(魂・命)」増え、エネルギーが春に向かって増していく季節です。そして夜もまた朝に向かっていく時間でもあります。
聴くという音楽の原点に戻ることで、自分をそして自分を取り囲む環境をありのまま見つめる。その静かな集中する作業を行うこのワークショップには「冬の夜」は最高のシチュエーションです。この季節だからこそできる音の旅に、ご一緒しませんか?

『やさしい自然の聴き方 in 調布〜冬の夜に耳を澄ます』
日時:2016年1月17日(日)19:00-21:00(18:45から受付)
会場:minacha-yam(調布市)〜味の素スタジアム・調布飛行場周辺
アクセス:京王線西調布駅徒歩10分
[http://bit.ly/mlsj05]
翌週23日には愛知県西尾市で開催です。こちらもよろしくお願いします。
[http://bit.ly/mlsj06]

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『やさしい自然の聴き方 in 調布〜冬の夜に耳を澄ます』
2016年1月17日(日)19:00より
___________________________
FBイベントページURL [http://bit.ly/mlsj05]

今回は糸を使ったオリジナル楽器、
ストリングラフィー奏者としてご活躍の
鈴木モモさんのご協力を得て、
調布でこのワークショップを開催する
運びとなりました。

寒い季節にあえて、夜の開催です。
調布市で飛行場やスタジアムの周辺を
歩くコースを予定しています。

(1)「やさしい自然の聴き方」とは?
音楽家の橋本知久です。
音を聴くことの豊かさに触れるツアー型ワークショップ。
講師が投げかける言葉をヒントに町を歩きながら、
音の風景を楽しみましょう。

忙しい日常の中で普段は忘れているような繊細な感度で
周りの音に耳をすます、
私が「マインドフル・リスニング」と呼んでいる聴き方です。
あなたの聴き方が変わると、世界は音で満ちていて、
なんだかワクワクしてきますよ。

どんな音がどのタイミングで鳴るのかは
誰にもコントロールできません。
その時、その場所でしか体験できない
一回限りの特別なツアーです。

あるがままを楽しむ時を
皆さんと一緒に過ごしたいと思います。
聴くことを愉しむさまざまなコツを伝えるので、
あなたの中の眠っているアーティストがみるみる目を覚ますでしょう。
聴くことの豊かさをぜひ味わいに来てください。

これまでに経験したことのない、
あるいはずっと忘れていたような、
からだ全体で聴く体験をしてみませんか。

***
(2)参加者の声

これまでに参加した多くの方からご好評をいただいています。

音の世界は思ったよりも広がりを持った、楽しい空間なんだなぁと思いました。音には、それぞれの意味があって、感じ方によって、いろんな風に捉えられるのだと思いました。これからはポジティブに音をデザインしていきたいです。中級編もぜひやってください!40代 女性

音に注目してみるとたくさんの音に囲まれていることを知りました。自分の聞きたい音を選択して聞くこともできると思ったら日常がもっと楽しいものになると思いました。ありがとうございました。20代 女性

 私はこういう体験はしたことがないので初めてだったけど楽しかったです!いろいろな音や風景がたくさん見たり聞いたりできました‼︎今日はありがとうございました!!
10代 女性

***
(3)実際のワークショップの流れ
まずはスタジオに集まって円になって座り、
「足の裏で床とのつながりを感じてみましょう」など
ことばをヒントに各自思い思いに
からだを動かしたり、意識を向けてみる内容の
ボディーワークでからだと耳をひらきます。

やわらかい心とからだを準備して、
みんなで外に出かけます。

「視るように聴く、触るように聴く、
味わうように聴く」など、五感になぞらえた
耳をすます課題に取り組み、
聴くことを愉しむコツをお伝えします。

最後はスタジオに戻り、
お互いの体験や感想を聞く時間を過ごすという
約2時間のコースを予定しています。

***
(4)講師プロフィール
名古屋出身の音楽家。2007年より渡欧。
オランダで作曲とダンスを学びハーグ王立音楽院を修了。2児の父親。
2011年の震災や原発事故、そして父親になったことなどをきっかけに、
持続的な暮らし方への関心の高まりから、
専門的な教育を受けた人だけでなく子どもから大人まで
いろいろな人と「聴く」という音楽の原点を確かめ合うような時間を
作れないだろうかと考え、こころとからだを整える「やさしい自然の聴き方」
プロジェクトを始動。国内各地で展開している。
作曲・振付・演出を統合する「時間芸術家」としての創作活動に加え、
最近では鍵盤ハーモニカ奏者TOPAとしてパフォーマンスも行う。
2011-2014年愛知県立芸術大学、2015年弘前大学にて非常勤講師。
日本音楽即興学会会員、ピティナ指導者会員。
CINESONIKA(カナダ)でグランプリ受賞。

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『やさしい自然の聴き方 in 調布〜冬の夜に耳を澄ます』
日時:2016年1月17日(日)19:00-21:00(18:45から受付)
会場:minacha-yam(調布市)〜味の素スタジアム・調布飛行場周辺
アクセス:京王線西調布駅徒歩10分
※お申し込みの方に詳しい住所などをお伝えします。

講師:橋本知久(音楽家)
募集人数:10名(先着順、予約優先)
対象:聴くことに関心のある方(音楽経験不問)
参加費:一般2,500円、小中学生500円(暖かいお茶付き)
※雨天決行。(雨でも雪でもそれぞれに良い音がします。)
・とても寒くなることが予想されますので、
  防寒対策をしっかりお願いします。

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◎お申込み:
こちらからお申し込み下さい。
・定員になり次第、締め切らせていただきます。ご了承ください。

※ご質問なども遠慮なくお問合せください。
事務局連絡先:mindful.ears@gmail.com

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◎クレジット
主催:Akousophia
協力:鈴木モモ(ストリングラフィ)
[http://minachayam.exblog.jp/]、
青柳ひづる[http://hi-izuru.jugem.jp/]、
アトリエ・ラーノ[http://bit.ly/ranofb] 

2016-01-11

学園坂スタジオ、オープニングに行ってきました

今日は刈谷市民劇の担当の
大島さんに誘ってもらい、
作曲家、港大尋さんがはじめる
学園坂スタジオ
http://www.gakuenzaka.com/
オープニングの会に行ってきました。
お客さんも一癖ある人が多く
いろいろ面白い方達とも
知り合えました。
1月11日(月・祝)15時〜@学園坂スタジオ
〜学園坂スタジオ・オープニングイベント〜
出演:高橋悠治(ピアノ)佐藤響子(ダンス)
山田うん(ダンス)港大尋(ピアノ・歌)

2016-01-01

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
四日市で親戚が集合するので家族4人で移動中です。
とてもくっきりと富士山が見えました。良い1年になりそうです。
旧年中お世話になった皆様ありがとうございました。
2016年みなさまにとって幸せな日々が訪れますように!