2016-01-31

弘前大学で集中講義をしてきました。

本日は青森の弘前大学で集中講義をしてきました。
音楽と美術、工芸の他、地域社会学、国文学など人文系のいろんな専攻から15人の大学院生たちが聞いてくれました。



依頼されたのは「音楽と言葉の関わり」について。作曲の学生向けなら歌詞とメロディー、音声学とかに展開しそうなお題ですが、そうではありません。「教育実践研究」という授業ということもあり、創作や演奏、鑑賞、教育などの現場で音楽がどう語られ伝えられているのかを現場の感覚で話して欲しいというものでした。
この10年程の自分の活動を紹介。分野、経験が異なる様々な人たち(作り手同士も、観客とも)と作品やパフォーマンスを通して、あるいは教育やワークショップの中で、どういう事を気をつけながら対話してきたのか、言葉が自分の認識をどう助けてくれたのか。そんな事を伝えて来ました。
音楽や身体性をもっと社会にひらいていく。つくる楽しみをもっと伝えていく。自分の感性や言葉を信じて考える人を育てていく。そんな橋渡し役、メディエーターになっていきたいですし、そういう人が社会に増えていって欲しいなと思います。
土曜日なのに学生さんたちは朝からずっと授業で、僕の後にもさらに「工学と言葉」の授業が続くという、なかなかハードな1日だったと思います。お疲れさまでした。「音楽と言葉」という切り口で人前で話す準備をする中で、自分の思考を解体して見直すという得難い機会となりました。哲学カフェで一度お会いしただけでしたが、なんとなくピンときたからと呼んでいただいた今田先生に感謝しております。


授業を終えて八戸に移動。駅に棟方志功。青森出身でしたね。そういえば愛知芸大卒でもある奈良美智さんは弘前市の出身なんだそうです。車窓から見える雪景色を、「こういう自然の中で彼らが育ったんだなぁ」と眺めていました。



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