2015-03-01

ナマエガナイ事を見つける楽しさ

パティオ池鯉鮒で『ナマエガナイ』を観てきました。
パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)『「ナマエガナイ」 Kim Itoh × Zan Yamashita』2015年3月1日(日) パティオ池鯉鮒(知立市文化会館) 花しょうぶホール
演出・振付:山下残
出演:伊藤キム


役者から引き出した(と思われる)話題や素材が、
表層的につながっていく。

山下さんならではの演出手法がキムさんという
独特な「役者」と出会って生まれた、
シュールで知的なエンタメに仕上がっていました。


あれだけ節操ない「編集」ができるのはテーマがないというか、
中身自体は演出家にとっては最重要じゃなくて、
役者の視点やリアリティーを再構成するという手法に
プライオリティーが置かれているからかと。

山下さんの手にかかると、ジャーナリスティックな話題も、
ジョークも、身体表現も等価に並べられる。

からだと言葉の連想ゲームに身を委ねたあなたは正解。


あらゆる事象や現象は名付けたそばからこぼれ落ちていく。
その間にある、ナマエガナイものこそが、この世界の大部分なのだから。


今回の作品ではないけど・・
山下 残 インタビュー PPAF2010『せきをしてもひとり』について

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