2015-12-07

自分がダメダメな時にrainy, fine later

前のめりになりがちな余裕のない時こそ、
ゆっくりと深呼吸して、
かかとに重心を置いてみることが必要ですね。
(『やさしい自然の聴き方』を一緒に企画している
青柳ひづるさんから教えてもらった事です。)



昨日は反省と感謝の日でした。

徹夜で作業して、機材など
最低限の必要な荷物をトランクに詰め込み名古屋へ。
新幹線で降りるギリギリまで仕事していたら、
乗車券やカードなど入れた定期入れを
車内のポケットに入れたまま降りてしまう。
(定期入れは新大阪駅で無事に発見された。)

到着した刈谷の稽古場では、
できたての楽譜を使ってキャストの皆さんが
朝からエンディングの合唱の練習。

市民キャストの一人(普段は音楽の小学校教員)の
見事な指導ぶりを横から見せていただいた。
あんな音楽の先生がいる刈谷の小学生は幸せだ。

合唱からそのまま空間構成へ。
演出家川村ミチルさんと振付山田珠実さんが、
いろいろ試し、叱咤激励しながら、
さくさくと流れを決めていく。

次に山田さんと共にダンサーたちとプロローグの稽古。
演奏しながら音楽と動きの構成を確認、調整していく。

珠実さんは明るい存在感と自然体な話し方で、
バレエ団の若い皆さんもテキパキと反応してくれる。
音楽とダンスが一緒に組み上がっていくのはなんとも楽しい。

夜の通し稽古には照明の福井孝子さんも来ていただいた。
福井さんと山田さん、僕の3人が揃ったのは12年ぶり。
ダンスシアター『蜜の歳月』という公演で
当時学生だった僕を音楽スタッフに
抜擢してくれたのが珠実さんだった。
60代以上の市民ばかりを集めて作られた舞台は、
本当に美しく、いまでも記憶に残っている。
その時の照明も福井さんだった。

福井さんには中川運河沿いの倉庫を使った
『キャナル・マルクト・フェスタ』でも
引き算の美学でシンプルで効果的な空間をつくっていただいた。
ダンスに限らず、そこで生きる人たちとその世界観を
呼吸する舞台として魅力的に光で演出してくれる方だと思う。
今回の刈谷市民劇で再び一緒に仕事できて幸せだ。

初めて通して見た「はるかにつながる空の下」。
川村さんの脚本が素晴らしいのはもちろんだけど、
忙しい仕事や日常から時間を作って、
こうして舞台に取り組んでいる市民キャストたちの
キラキラした笑顔と真剣な演技に、
間違いなくいい公演になると確信した。

通し稽古を終えて、スタッフ間でいろいろやり取り。
ギリギリまで話してしまい、終電をあと2分のところで乗り遅れ、
神奈川戻りが今日になってしまった。
(名古屋の実家に泊めてもらえてよかった。)

稽古場の出演者やスタッフも、駅員さんも、家族も、
お世話になっている各地のプロジェクト関係者の皆さんも、
自分がダメダメだと周りの人たちの優しさと温かさに、
感動というか拍手とハグをしたくなる。
こういう人たちが周りにいてくれる僕はなんて幸せなんだろう。

深呼吸をして、地に足をつけて、
今日の一歩をしっかりと踏み出せるように頑張ろう。
みんな、ありがとう。


2 件のコメント:

  1. いつもありがとうございます。みなさんのおかげでとても素晴らしい舞台が出来上がってきました、隅っこで見ていることしかできませんが、一人ひとりが余すこと無く全力で取り組んで、ひとつの作品を作り上げていく様を目の前で見させていただき、毎回鳥肌が立つほど感動しまくりです。
    文化工房かりやとは別団体ですが、刈谷の映画をつくるプロジェクトが始まります。私もスタッフとして参加し、今後はそちらの方に軸足を置いての活動となると思いますが、この市民劇で見たこと、聞いたこと、感じたこと、とてもプラスになったな〜と思いました。冒頭の言葉もいいですね。ありがとうございます。本番の舞台が楽しみです。

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    1. 手塚さん、こちらこそ鍵ハモ100人隊をはじめ、文化工房かりやの皆さんは本当に生き生きと楽しくサポートしていただけるので、こちらまでとてもハッピーになれます。市民劇の出演者もスタッフも皆さん全力投球が大変心地いいですね。良い公演にしましょうね!

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