2013-01-21

モノクロームサーカス『Trope』(京都)を見てきた|家具と身体の問答


今日は久しぶりに京都へ出かけてきた。昨年僕がDance in Building企画でお世話になったり、ラーノにもWS講師としてお招きしたダンスカンパニー、モノクロームサーカスのロングラン公演が目当て。

Monochrome Circusがクリエイティブ集団grafと共同制作した2年ぶりの舞台公演『Trope(トロープ) device as a new structure』はホワイトキューブに約50席の客席が作られインティミットな空間で行われた80分間の家具とのダンス。

それは家具と呼ぶには未完成なテーブルサイズのただの板だったり、梯子らしきものだったり、目的のはっきりしない物体。このobject(モノ)にどんなsubject(コト)を見い出すのか。まさに「家具と身体の問答」というコピーがしっくりくる、彼らの選んだ/選ばなかった遊び方にこちらの想像力を掛けあわせる愉しみ。

家具がパペットのように人間と踊り、ダンサーが家具の一部になっていく。即興を多く取り入れながら展開されるシーン構成は、出演者たち、そして観客の想像力をも加速させる。grafスタッフも舞台転換で登場するんだが、ダンサーとは違ったその存在感が舞台に変化を与えていた。シーン8"Under Construction"など完全に彼らも出演者となって、家具も人間もぐにゃぐにゃに混ざり合う一番好きな場面だった。

何度も見ることで、きっと沢山の可能性に出会えるに違いない。舞台音楽は今回も元dumb typeの山中透が担当。京都駅からすぐのVOICEギャラリーにて今月26日まで。


トレーラー・ムービー




『Trope device as a new structure』
■日時:
2013年1月19日(土)~26日(土)全9回
1/19(土)14:00 / 18:00
1/20(日)14:00 / 18:00
1/21(月)休演
1/22(火)19:30
1/23(水)19:30
1/24(木)19:30
1/25(金)19:30
1/26(土)14:00

■会場:
MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
http://www.voicegallery.org/
京都市南区東九条西岩本町10 オーシャンプリントビル/OAC1階
TEL 075-585-8458 

■演出・構成:坂本公成 服部滋樹
■振付:坂本公成
■出演:森裕子、佐伯有香、野村香子、grafスタッフ 
■ダブルキャスト* 合田有紀 渡邉尚 小寺麻子 福井幸代
■舞台美術:graf
■音楽:山中透
■舞台監督:渡川知彦
■制作協力:flowing KARASUMA
■共催:MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w
■主催:文化庁、一般社団法人ダンスアンドエンヴァイロメント、graf
■助成:平成24年度 文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)、京都芸術センター制作支援事業

詳細は特設ページ参照
http://monochromecircus.com/trope2/
http://www.graf-d3.com/events/entry/trope2013

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