2016-07-29

生のものと火を通したもの|稽古場レポート2creation report2

演劇的ダンス『生のものと火を通したもの』
《稽古場レポート2》



稽古の帰り道でたまたま見つけたお店、うみねこ博物堂に並ぶ、見たこともない名前も聞いたことのないモノたち。例えば昆虫、例えば植物。例えば鉱物。自然が作り出す造形や色彩。ヘンテコで個性的で、ずっと眺めていたくなる。ひとつひとつの存在がメッセージを放っているとしたら、なんだかワクワクしませんか?

この日の稽古は動きの素材出しを中心に。しりとりしながら即興で動いてみるワークに始まり、思いつくまま言葉や形や動きを連ねていくエスキース。外山さんのガイドは、集中し過ぎて思考もからだも重たくなりがちな自分に軽やかさを吹き込んでくれる。

前回話した呼吸の話から広がった、「海の中で鼻から出た気泡」をイメージしながら、からだの内と外のエネルギーを意識しながら動く。自分のからだからちぎれて生まれ出たような、自分と環境の中間的なその泡を意識する感覚。新鮮だった。

言葉と思考による構成表が設計図ならば、意識・呼吸・からだと対話しながら即興的に動いた一連の流れは、手で触りながら形をさぐる粘土。両方を往復しながら、最終的なパフォーマンスに仕上げていきたい。 

◎うみねこ博物堂 自然科学と古物の店
http://hakubutsudo.com/



◎演劇的ダンス『生のものと火を通したもの』
2016年9月18日(日)17時開演
愛知県立芸術大学 講義棟 3階 第1講義室
入場無料

せきみつほ、高山葉子、橋本知久の3名の作家が
学内の各所で繰広げる、身体表現を主体とした作品たち。
サウンド・イベント森羅<SHINRA> 第6日「パフォーマンス」で上演。
愛知県立芸術大学創立50 周年記念展示「芸術は森からはじまる」関連企画
http://aigei50th.aichi-fam-u.ac.jp/?event=event-53

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