なわちゃん(松縄さん)に
「フェイスブックに書いていた黒燿石を磨いているのは何で?」って聞いたら、
新宿で夜中に聞いた太鼓の音から茅野市の御柱祭につながって、
鹿の皮、黒燿石を探しに行って見つけたことまで着地する、
びっくりストーリーが聞けてしまった。なわちゃん、オモロイ。
9月18日(土)に上演する『生のものと火を通したもの』に
松縄春香さんに出演者として参加してもらうことが決まった。
最近では小池博史さんの演出の『マハーバーラタ』などで演出助手を
しているパフォーマー。今回が初めての共演となる。
僕と外山さんに松縄さんが加わって、三人での稽古。
外山さんリードでのアップ。
前回はしりとりしながら動いてみたが、今回は古今東西。
花、国、魚などテーマを変えつつ、単語をつぶやきながら動いてみる。
お互いの動きを真似るゲームを、主従関係を変えながら続ける。
そんな感じで、お互いのこれまでの経験や発想をダンスを通して知っていく。
会話するように。
後半は僕がリードして、呼吸とからだのワーク。
死ぬまでずっと続けている呼吸だけど、
日常では意識していることって少ないと思う。
「呼吸」という言葉は吐くと吸うを意味しているけど、
その間に「止める」という中間の領域を意識的に持つことができる。
呼吸といえば肺。肺には筋肉はついてなくて、
肺自体を動かそうとしてもそれは無理。
周りの筋肉や骨格で空間の大きさが変わることで、
肺が縮んだり膨らんだりして空気が出入りしている。
この日の呼吸ワークのポイントは息を止めている時の状態を観察すること。
「止める」のではなくて、
体のいろいろな場所の弛緩のバランスがある状態に保たれる結果、
「止まった状態になる」という発想を持ってみること。
食べたり呼吸したり、INとOUTの間は
外には見えてこないが、消化吸収のフェーズとして、
確かにからだは動き続けている。
そんな視点を持って、
「吸う、止める(止まる)、吐く」の反復を
呼吸と動きの関係へと深めて、探っていった。
帰り道。雨に濡れたアスファルトに街灯が反射してキラキラと光る。
さっき話した「黒燿石」がふと浮かぶ。
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演劇的ダンス『生のものと火を通したもの』
日時 2016年9月18日(日)17:00 開演(16:50 開場)
会場 愛知県立芸術大学 講義棟 3階 第1講義室
《入場無料》
【作・演出】橋本知久
【共同演出】外山晴菜
出演:橋本知久、松縄春香、寺本みなみ
舞台監督:堀江善弘(afterimage / exit)
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「芸術は森からはじまる」愛知県立芸術大学創立50 周年記念展示
サウンド・イベント森羅 第6日「パフォーマンス」
2016年9月18日(日)
3名の作家が学内の各所で繰広げる、身体表現を主体とした作品上演
◎せきみつほ 『3つのマサパージェ』(約10分)
12:30- 食堂前付近 / 15:00- 美術棟付近 / 17:50- 講義棟下・バス停側
◎高山葉子 鍵盤楽器奏者のための幻灯的舞台作品〈ソナチネ〉ver.SHINRA
開場15:45 開演16:00 (上演時間約30分)
会場:新音楽棟・大演奏室A
◎橋本知久 演劇的ダンス『生のものと火を通したもの』
開場16:45 開演17:00 (上演時間約30分)
会場:講義棟3階・第一講義室
http://botadc.main.jp/shinra/
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