2017-03-20

君津市『波のささやき 光のうた』終演

君津市での本番、無事終演しました。
打楽器奏者の若鍋久美子さんと念願叶っての初共演。

『第27回 名曲コンサート《忘れないで!3.11》』で、
第二部を担当いたしました。
『波のささやき 光のうた〜自然の中にある"うた"を想う〜』と題して、
僕は鍵盤ハーモニカと途中ダンスも少々。
僕はヒアリングしながら演出面でのアドバイスをしましたが、
基本的には若鍋さんが全体のディレクションや美術を担当されました。



今回は主催の房総楽友協会、早川さんから
「音楽だけじゃなくて視覚的なものも」
というご相談から、若鍋さんが僕を誘ってくださいました。

帰り道に彼女と、即興や幼児のことを話した流れで、
西洋と東洋の風土と文化のつながりを話していました。
音楽やダンス、建築や衣裳。宗教、組織、まち。
石の文化(ヨーロッパ)でできあがる考え方と、
木の文化、火山や台風など自然の力が強いアジアで育つ考え方には
必然的な違いが出て当然ですし、そこは間違いなくつながっています。

ある意味マッチョな西洋音楽レパートリーが並ぶ第一部に対して、
即興演奏を含め、毛色の違う音楽をプログラムした第二部は
日本という土地で育ちながら西洋音楽の教育を受けてきて、
それでも何かうまくそこに納まりきれない僕ら2人共通の不器用さが、
個性として出た内容になったのではないかと思います。



「音楽」とはもともと「聞く」だけではなく、
さまざまな感覚が総動員される行為なのではないでしょうか。


自然は(自ずから然りとただ変わらずそこにあり、
「当たり前」の中で僕たちが気付いていないだけで、
いつもささやいて語りかけてくれていると思うのです。


コンサートの副題でもある震災や原発事故から6年経ちました。
まだまだフクシマの地に戻れない人も多く、
復興は終わっていないと思います。

震災直後は文化芸術がお役に立てることは
ほとんどありませんでしたが、
時間が経ってきた今だからこそ、
微力ながらもしぶとく、音楽を通して
メッセージを発信していければと思います。

上演の機会をいただいた
房総楽友協会、代表の早川さん、
限られた時間の中で音響や照明などを実現してくださった
会館スタッフの皆さま、そしてご来場いただいた皆さまに
感謝しています。ありがとうございました!

温かい音色や心躍るリズムで共演していただいた
若鍋さんにも心からの感謝を。
そして、いつもながらサポートしてくれた家族にもありがとう!

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(第1部)14:00~
地元のピアニスト、声楽家、室内楽によるクラシック名曲の演奏

(第2部)15:30~(約40分)
特別企画 『波のささやき 光のうた〜自然の中にある“うた”を想う』

出演:若鍋久美子(マリンバ・パーカッション)、
   橋本知久(鍵盤ハーモニカ)   

曲目:いずみたく「見上げてごらん夜の星を」、
Robert A.Schumann「トロイメライ」、
三善晃『海の日記帳』より小品、
Wolfgang Roggenkamp「アフリカン・ブルース」、
即興演奏


公演の模様が、かずさFM83.4で特別番組として放送されるそうです。
3月26日(日)20時から放送。
インターネットでどこからでも聞けるようです。

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