刈谷市制65周年記念事業として、市民劇の創作にスタッフとして関わっています。
5月にオーディションを行い、小学生から70代まで幅広い方とお会いし、
出演者が決定しました。
6月には演出・脚本の川村ミチルさんからオリエンテーションとワークショップがあり、
今週月曜日(7/13)に出演者のうち小中学生14名に対して、
僕が音楽ワークショップを担当しました。その時の内容をここに書き出します。
ちなみに翌日には振付家の山田珠実さんによるダンスワークショップが行われました。
ちなみに翌日には振付家の山田珠実さんによるダンスワークショップが行われました。
2015年7月13日(月)18:00-20:00 刈谷市総合文化センター
対象:市民劇出演予定の小中学生
前半は「からだとリズム」。「鑑賞コーナー」を挟んで、
後半は「からだと呼吸」でした。
川村さんもずっと見ていただき、マリンバ奏者近藤幹夫さんは
最初から一緒に入って、ワークに参加してくださいました。
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前半◎「からだとリズム」
・音楽のはじまり。
輪になって中央を向いて座り、
手拍子を回していくリズムサークル。
ボールを回すように、全員がその流れを共有すること。
・テンポって?
早くなったり遅くなったり。
自分一人で変えるのではなく、
全体でゆるやかに変化させていく。
・音量と早さの違い
強弱と早い遅いを掛けあわせてみる。強くて遅い、 弱くて早いなど。
・グルーヴ(周期性)
「1,2」とか「1,2,3」などを順番に言っていく。
立ち上がって、「1」の時に全員で足踏みをする。アクセント。
(集中力が少し切れてきたので、立ってもらい、下半身にも刺激)
・ムカデダンス1
輪になって横を向き、前の人の腰に手。
下半身で拍子を感じるのが大切。
2拍子、3拍子。テンポの変化をもう一度。
・ムカデダンス2
二列グループに分離。左右への揺れ。
つま先も使った重心移動でグルーヴを体感。
・まねっこリズム
1)リーダー対全体。リーダーの手拍子リズムをマネ。
2)3人ずつグループ。自分でリズムを考える導入。
一人のリズムを他の二人がマネ。
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休憩 (CDでマリンバの音楽を小さく流しておいた。)
◎鑑賞コーナー
・近藤幹夫さんによるマリンバ演奏
Matthias Schmitt 『Ghanaia』
音域のこと。バチのこと。
・トパによる鍵盤ハーモニカ演奏
橋本知久『潮騒と君と』
呼吸のこと。
共演する音楽家の演奏を聴いてもらう。
リズムから呼吸へとテーマを移すための役割もあった。
後半◎「からだと呼吸」
本番ではセリフだけでなく歌もあります。
歌うことと語ること。
どちらにも共通する基礎となるのが呼吸。
・観察その1:呼吸はどこでする?
二人組になって観察。お腹が動くか。
胸や肩が動いている人がいれば指摘(今回はいなかった)
知識:肺は動かせない。 体全体を膨らませたり縮めたりで呼吸する。
・観察その2:腰や背中も膨らむ
膝を曲げて座り、手を前に伸ばして被さるようにうつ伏せ。
パートナーは腰や背中に手をあてて動くことを確認。
・s..と息を吐き出す
全員で床に仰向けになる。体を揺らしてリラックス。
首にも肩にもお腹にも力を入れずに、息を出す。
リラックスして呼吸するからだを感じる。
・アーと声を出してみる
そのままの状態で喉に手を当てる。
声を出してみると喉が震える。スーとアーの違いを確認。
知識:声帯を使うということ。(有声と無声、子音と母音)
・z..と音を出す
有声と無声の間。
・顔を響かせる。響きの場所を動かす。
口、鼻、喉、胸、頭と音をひびかせる場所を変える。
質問:正しい発声とは?
宿題〜からだのことをよく知っておくこと。寝る前にやっておいてね。
・全員、立ち上がって深呼吸
吸って、止めて、吐く。
知識:息を止めるのに力は要らない。
知識:吸ったあとはエネルギーに満ちている状態。喜ぶからだ。
・息を吐く時間を長くしていく
からだの力を一箇所にしないこと。体全体を使うこと。
知識:筋肉は必ず対になっている。縮むのが得意なんだ。
バランスが変わるだけ。結果として吸ったり吐いたりしている。
・ハミング
呼吸から顔の響きへつなげる。
フォーメーションを壁添に一列に変更。反対側の壁に
・ハミングから口を開けて、声の解放。
声を出すことの気持ちよさ。
・紙飛行機の押し出し
勝手に飛んで行く音は紙飛行機みたい。
さらに遠くに押し出すための体の支え。
相変わらず膝や首、肩はやわらかい状態か確認。
◎振返りやコメント
・呼吸についてこんなに考えたことがなかったので良かった。
・声の出し方がうまく行かなくて悩んでいたが、
コツがわかった感じがした。
などポジティブなフィードバックを沢山もらえました。
・高い声が出ない。
⇒自身を持って、体を固めずに、息の量をまずは出すこと。
高い音を出すときは下に引っ張る意識を。
低い声の時は上から吊り下がっているような上への意識を。
といったアドバイスもちらりとしました。
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抽象度高めな、じみーな内容でしたが、
なかなか知的好奇心の強いメンバーが
(特に中学生)多かったので、
やって良かったなと手応えを感じました。
自分で探すための基礎、
からだをよく知ることと
知識と正しいイメージがそれを助けてくれます。
小学生だけではあんな風にはいかないので、
年齢が混ざるといい刺激になりますね。
お姉さんたちありがとう。
今月末には出演者の大人グループへ
また音楽ワークショップを予定していますが、
そちらはもう少し内容を変えようと思っています。
本番は12月20日とまだまだ先ですが、
市民の皆さんと作り上げていく舞台。
きっと稽古も本番も楽しく充実した時間になると思います。
楽しみです!!
◎刈谷市市政65周年記念事業 文化工房かりや第5回企画公演
オリジナル市民劇
2015年12月20日(日)刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール
脚本・演出:川村ミチル、音楽:橋本知久、振付:山田珠実
※こうした音楽ワークショップを、俳優向け、音楽家やダンサー向け、
また一般向けにも開催できます。個人でのコーチングも可能です。
ご関心あればお問合せください。
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