まとめ(その7)では空間のための課題の中から
「シーンメモリーとモーフィング」について紹介しました。
この記事ではWSの最後に質疑応答で話した事について。
一通りワークを終えて感想を聞きました。
(美術科の学生)立体にした時には違うと思っていたけど、絵を描く時の発想がダンスにも使えるんだと思った。それから集団で構成を考える面白さもあった。自分が思っていることと違う発想を誰かがする。それでも面白い構図ができあがっていくのがよかった。振付家に渡された動きをそのままやるだけでなく、
ダンサーがクリエーションに参加する集団創作が
現代においてはかなりスタンダードなやり方になってきています。
1人では出ないような発想まで行き着けるところが、
共同制作の醍醐味ですよね。
1人では出ないような発想まで行き着けるところが、
共同制作の醍醐味ですよね。
美術の発想がダンスでも使えるということ。
絵の構図もそうだろうし、自分の事を言えば、時間をどう構成するかという
音楽で学んだ作曲composition=構成の知識は絵以上にダンスと近いものがある。
彫刻を学べばどう立つかを学べるだろうし、写真をやれば照明のアイディアや
どう印象を残すかというセンスを磨ける。簡単に言えば、どんなことだって、
別の領域に生かす事はできると思います。
もっと言えば、接客の仕事だって、料理をつくる事だって、
書類をつくる仕事だって、恋愛だってなんでもつながってる。
長くなりそうだから、このテーマはまた別の機会に。
もっと言えば、接客の仕事だって、料理をつくる事だって、
書類をつくる仕事だって、恋愛だってなんでもつながってる。
長くなりそうだから、このテーマはまた別の機会に。
構図の話から、いつも舞台上で動いていなくても大丈夫ということを話しました。
たとえば始まってから終わるまで50センチしか動いていないとか。
動かない事がもたらす印象の強さ。
印象の連続がダンスならば、風景の連続をつくることは十分ダンスになっていく。
ビル・ビオラの(肖像画のような動画)作品だって、
見方によってはダンスになっていると思います。
印象の連続がダンスならば、風景の連続をつくることは十分ダンスになっていく。
ビル・ビオラの(肖像画のような動画)作品だって、
見方によってはダンスになっていると思います。
(3年生)まずゆっくり動くことは体の内部からのパワーを使うと思った。「アイディアから出発するのか意味から始めるのか。
力を入れてる姿と入れていない姿の差が大きくて、動いてないかくらいの速さで動いているものを作品に入れるというのが面白いと思った。
それから作品の構成をするにあたって意味や流れを先行して考えるのではなく、見えるものを見せることや、見ている人の分かりやすさを追求することを考えることが必要だと思った。
何がやりたいのか分からないと言われる事が多いのですが。」
という質問から出た話だったと思います。
ただ大事なことは、作り手自身が分かってつくる事が大事なだけで、
それが正確に観客に伝わるかどうかは、実はあまり大切ではないと僕は思っています。
でも厳密に言うと、言葉では説明できないから作品にしているというのも事実。
分析したり、うまく説明するのは評論家の仕事で作家ができなくてもいいはずです。
とはいえ、自分や自分の作品を客観的に見るためにも言語化していくのは大事。
その辺りが参加者みんなにちゃんと届いてなかったのかも。
今度会った時に確認しよう。
アイディアや意味や、動き自体の面白さなどなど、
作品創作の出発点はなんでも良いし、どれも正解。
それにいろんな始まり方をしたパーツが
混ざっているというのが実際は多いと思います。
まとめ(その9)では全体を振り返ってみたいと思います。
つづく
0 件のコメント:
コメントを投稿