2012-06-14

高校生とダンスワークショップまとめ(その3)

6月11日に高校生と行ったダンスワークショップまとめの続きです。
まとめ(その2)では彼らがつくっている作品を観たときの感想の中から、
袖の使い方について書きました。この記事では、残りの気になったことについて。

約4分の作品を観て気になった事としては、
(1)袖の使い方。横の移動が多すぎやしないかい?
(2)真ん中に集まる場面でやりたいことがよく分からない。
(3)アイディアが多すぎてどこを見せたいのか分かりにくい。
というのがあったと書きました。

(2)はステージセンターに投げ込まれた「何か」に
数人が群がり、そのうち1人がリフトされて上にあがるというシーンだったんですが、
この作品においてそのシーンが残す印象がこの説明を越えない感じがしたのです。
シーンの長さや動き、目線など、もちろん同じアイディアでもいろいろと
演出の仕方で変わってくる部分も多いとはいえ、この時はもう少し基本的な意味で、
そのシーンがなぜ必要だったのか分からなかったんです。

論文じゃありませんし、音楽やダンスなど抽象的な芸術というのは
いろいろな解釈ができるのが魅力の1つだと思いますが、
それでもそのシーンを見せる事で
どんな印象を観客に残したいのか
というのは作品構成を考える時に(特に整理したいときに)重要ですよね。


や、もちろん理屈じゃなくつくってもいいんですよ。
アートなんだから感覚でオッケー。ただそこから作品を練っていくとすると
どういう方向からアプローチするのかという可能性として。
正解はない。シーンの機能なんて考えて説明してしまったら、
つまんなくなっちゃうってことも起こる事はありますからね。

(3)の「アイディアが多すぎてどこを見せたいのか分かりにくい。」
というのは僕自身も作品作りでいつも難しく感じているところです。
作品をつくり始めると、アイディアが沢山出てきます。
その中から選んで行く必要があるんですよね。
メッセージや手法、アイディアというのはシンプルなほど強力になったりします。

次から次へと新しい動きやフォーメーションが展開されると、
折角その1つ1つに違った面白いアイディアが入っていても、
観客には伝わらずに「慌ただしい」という漠然とした印象を
残す結果になってしまうことも。それって、もったいないですよね。

創作の過程でアイディアが沢山あるというのは歓迎すべき事。
まずは沢山アイディアを出してそこから必要な要素に絞り込んで行く作業を
経ると作品は強度を増していくことができます。
まだ夏の発表までには時間があるので、
どんなふうに作品が変化して行くのか楽しみです。

まとめ(その4)以降では
ワークショップで扱ったムーブメントを生み出す課題について
書き進めて行きます。

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